Diary 2014. 6
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6月8日 (日)  6月のごあいさつ

 皆様こんにちは
 今月に入って暑い日が続いた後、大雨となりました
 いかがお過ごしでしょうか?

 犬・フェレットくん達におかれましては、フィラリア予防のシーズンに入りました
 予防は11月末までです。長い期間ですが頑張って行きましょう
 まだ予防薬をお持ちでない方は、大至急ご来院なさってください
 また、ノミ・ダニの予防も必要に応じて行ってください。これは特に11月末まで警戒が必要です

 先月5月は、26日をもって松戸市の狂犬病予防集合予防注射が無事に終了しました
 今年は(去年も)幸いにして、注射による有害事象の報告はありませんでした

 さて、狂犬病集合注射会場では、来場された犬の全員に注射をしていません。接種適応外というものがあるのです
 「30日以内に咬傷事故を起こした」「発作を起こす」「発情出血中」「当日の具合が悪い」「病気治療中」「21日以内の伝染病混合注射接種」などが接種適応外です
 原則として、集合注射会場では、飼い主様が当日その犬に受診の理由がなく、獣医師が問診で急性疾患でなさそうと思えば、接種します

 今年、狂犬病集合注射会場に折角来て頂いたのに、接種できなかった方は全体で57人。その中で一番多かった理由が「1か月以内の伝染病混合予防注射の接種」で12人でした
 残念ながら、この12人の方々は獣医師がきちんと説明していれば、まずもってご来場されなかったのです
 「もしかすると12人の方はうっかりご来場されただけ」とも現実逃避的に考えたいのですが、これは説明不足です。私としては獣医師は常に的確で明確な指示・説明を求められていると痛感しました。
 似たような説明不足は、私にも普段あるとだろう思いますので、この事例を普段の診療に、身を引き締めて参考にして参りたいと存じます

 ところで、狂犬病というのは人獣共通感染症のグループでして、哺乳類に感染します。感染・発症した場合必ず死にます。
 日本は過去に苦労して狂犬病を駆逐・国内撲滅した結果、世界では少ない狂犬病清浄国でありまして、昭和32年から日本国内の発生はないとされています。

 それだけに、日本の現役の獣医師は狂犬病症例を映像でしか「見ていない」(「診ていない」でない)のです。眼の前に狂犬病症例が来た場合、きっと簡単には診断できないでしょう。
 告白しますが、私自身には狂犬病症例を「狂犬病」とすぐに診断できる気がしません。冗談を交えると、私はうかつにも手をだし咬まれて感染して、後に死ぬでしょう。それだけに、普段から飼い主様方・獣医師がお互い狂犬病診断に迫られない状況が続く事をいつも願っています。
 その理由は平和ボケ的な表現をすると、世界では猛威を振るっている感染症が、日本では「狂犬病は過去の感染症」になってしまっているのからです
 犬くんをお飼いの皆様におかれましては、狂犬病ワクチンを必ず接種してあげてください

 犬くんのご家族の皆様には、何卒高い意識をお持ち頂いて、狂犬病ワクチンを接種なさり、狂犬病が無いこの状況を維持して頂きたいのです。

 狂犬病清浄国であっても・そうでなくても、日常的には万が一、お飼いの犬が何かの拍子で、例えば幼児を咬んで流血させたら、それはもはやアクシデント等ではなくなりますので、最低限必ず接種されることを指導いたします

 現状では、狂犬病は世界第1位のウイルス感染症で、推定で年間55000人の人間が死亡しています。大半は子供との事です。
 何か重い雰囲気になるご挨拶となりましたが、改めて一部ではありますが「狂犬病」をお伝えしました


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